雨は、朝から途切れることなく降り続いていた。図書館の高い窓を細い雫が伝い、古い街並みをぼんやりと滲ませている。
澪は返却台の本を一冊ずつ棚へ戻しながら、昨夜見つけた封筒のことを考えていた。
窓辺には、昨日までなかった木箱が置かれていた。蓋の隙間から、生成り色の紙が覗いている。
手紙に記された場所については、作者ノート「旧館の南窓を訪ねて」でも紹介している。
連載小説「雨の図書館」
第十二章
雨は、朝から途切れることなく降り続いていた。図書館の高い窓を細い雫が伝い、古い街並みをぼんやりと滲ませている。
澪は返却台の本を一冊ずつ棚へ戻しながら、昨夜見つけた封筒のことを考えていた。
窓辺には、昨日までなかった木箱が置かれていた。蓋の隙間から、生成り色の紙が覗いている。
手紙に記された場所については、作者ノート「旧館の南窓を訪ねて」でも紹介している。
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